——答えはAIに、問いは人に。
「もうAIが答えてくれるから、自分で考えなくてもいい」
そんな言葉を聞くことがあります。
たしかに、AIは驚くほど多くの“答え”を持っています。
質問を投げかければ、すぐに情報が返ってくる。
過去のデータから、最適解のようなものを提示してくれる。
でも、だからこそ今、
人間にしかできないことが浮き彫りになってきたように思うのです。
「問いを立てる力」は、AIにはない人間の知性
AIは膨大な知識をもとに答えを出します。
でも、その前提となる「問い」を立てるのは、私たちです。
たとえば——
「自分にとって本当に幸せな働き方とは?」
「このチームに、何をもたらしたいと思っているのか?」
「この選択は、自分自身に誠実だろうか?」
これらは、アルゴリズムでは生まれない。
内省・価値観・感情・過去の経験など、
複雑で“曖昧さを抱えた人間”だからこそ、生まれる問いです。
キャリアに必要なのは「問いの筋力」
変化のスピードが速い時代、
キャリアに必要なのは「ひとつの正解」ではなく、
問いを立て直し続ける柔軟さと、問い続ける力。
つまり、「問いの筋力」です。
AIは私たちの補助輪。
でも、どこへ向かうのかを決めるハンドルは、人間の問いが握っています。
私たちは、“人間らしさ”を活かして働く
これからの時代のキャリアは、
AIの能力を活かしながらも、人間らしさの核心に立ち返ること。
- 感じること
- 揺れること
- 決断すること
- 試してみること
- 成長していくこと
それらは、AIでは代替できません。
問いを持ち、問い続けることこそが、人間のキャリアの本質なのだと思います。
シリーズを終えて
このシリーズでは、以下の5つのテーマを通じて、
「問い」からキャリアを再定義する旅を綴ってきました。
- キャリアの迷子は、“問い”を持っていないだけかもしれない
- ChatGPTでキャリアを再設計した日
- 良い問いを持つ人は、どこまでも進化できる
- 「問いを育てる習慣」と“キャリアを動かす問いのリスト”
- AI時代のキャリアと人間らしさ
もし、どこかの回で何かのヒントを受け取ってもらえたなら、嬉しく思います。
そしてあなたが、“自分の問い”を持って歩んでいけますように。
今後の展開(予告)
今後は、より実践的な問いのワークシートや、
「問い」を使ってキャリアを形にしていく
オンラインワークショップも企画予定です。
ご興味ある方は、ぜひお知らせください。
一緒に“問い”から、未来を描いていきましょう。
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