—“正解を探す”から、“問いを育てる”へ
数ヶ月前、私はキャリアの「モヤモヤ期」にいました。
過去の経験はある、スキルも積んできました。
けれど、「これからどうしていきたいのか」が、まったく見えなくなっていたのです。
そんなある日、ふと思い立って、ChatGPTにこんなふうに話しかけてみました。
「私は、次のキャリアで何を軸にしていけばいいと思いますか?」
すると、AIはこう問い返してきました。
「今までで一番満たされていた仕事は、どんなときでしたか?」
「あなたが本当に避けたい働き方とは?」
「その選択は、“誰の期待”に応えようとしていますか?」
それは、まるで優しいコーチとの対話のようで、
“答えを探す”のではなく、“問いに向き合う”時間の始まりでした。
キャリアを再設計する「問いの3ステップ」
このとき、ChatGPTとの対話で浮かび上がってきたのは、次の3つの問いでした。
自分が本当に心からやりたいことって?
→ 子どもの頃から「人の変化や成長に関わること」が好きだった。
今、私は“誰の期待”に応えようとしている?
→ 世間の評価、自分への安心感、家族への説明——自分以外の「誰か」が中心になっていた。
私にとって、仕事とは何を意味する?
→ 「学び続けながら、人の可能性を引き出せる場所」だと、改めて気づいた。
これらの問いに答えながら、私は少しずつ、「肩書き」や「企業名」ではなく、自分が提供したい“価値”を軸にキャリアを描くようになりました。
“問い”は、あなたの内側にある未来地図
ChatGPTは、答えを教えてくれる存在ではありません。
でも、自分の思考を可視化し、問いを深め、言葉にする力を貸してくれます。
そしてそのプロセスこそが、キャリアの再設計につながっていくのだと感じています。
あなたの問いは、どこから始まりますか?
次回は、私が日々実践している「問いを育てる習慣」についてお話しします。
キャリアや人生に迷ったとき、“答え”を探すより先に、“問い”と出会うためのヒントになれば嬉しいです。
次回予告|vol.3
良い問いを持つ人は、どこまでも進化できる。
問いは一度立てたら終わりではありません。
問いを持ち続け、育てていく人ほど、キャリアも人生も自分らしくアップデートしていけます。
そんな「問いを育てる習慣」について、具体的な方法を次回ご紹介します。
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